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> 藤田嗣治の助言、指示が明確になった現県立美術館(平野政吉美術館) ― この美術館の閉館、移転は愚行である。

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2013.08.24
 6月30日で閉館扱いになり、収蔵作品の移転が準備されていると言う平野政吉美術館だが、その際の企画展で公開されていた、元名誉館長の平野誠氏(平野政吉の長男)が平野政吉に宛てた手紙などによって、現県立美術館(平野政吉美術館)の建設に際し、藤田嗣治の関与があったことが、一層明確になっている。
 手紙は、パリ郊外の藤田を訪ねた平野誠氏が、平野政吉に宛てたもので、1966年(昭和41年)2月8日付けになっていた。藤田のアトリエに秋田県立美術館の平面図と立面図を持参したこと、壁画「秋田の行事」の展示の仕方などが綴られ、主な内容は、

 「こちらがお届けした設計図は平面と側面、断面と建物だけのもので全体の敷地と配置図、つまり堀の位置と館の建物と周りの庭の図が入っておらず、私が前に地図で見た記憶で大体の様子をお話しました。又朝日の複写を持って行きましたので、それも差し上げておきました。大変によろこばれておられました。…… 壁画は真直ぐにせず一寸曲げて、観る人が端の方が余り遠くならぬ様にしたら良いだろうと云われましたので、ご報告します。又、4月頃来佛する予定でありますことを話して来ました」

などというものであった。

 また、1963年(昭和38年)11月、藤田が平野家親族に、秋田に建設する美術館のイメージを示したメモが公開されており、現県立美術館(平野政吉美術館)と同様に、礼拝堂のような大空間に壁画を展示し、建物上方の窓から自然光を採り入れ、壁画を照らす方法が図示されていた。

 さらに、平野誠氏は、1966年2月8日と、平野政吉に同行した5月、さらに秋と少なくても三度以上、美術館建設の件で渡仏し、藤田嗣治に会っておられる。

 2010年(平成22年)2月の秋田県議会で、県立美術館の新築について議論された際、県は、現県立美術館を設計した設計会社の元設計士の話として、建物のデザインは設計側が発想したものであり、藤田や平野の関与はなかったとしきりに答弁していたが、平野政吉が生前、証言していたことを裏付ける資料、証拠の存在が明らかになっているのである。

 世界的画家・レオナール・フジタ(藤田嗣治)との関わりが深いことがはっきりし、フジタの意向が反映されている、文化的価値の高い現県立美術館(平野政吉美術館)を閉館、移転することは、愚行であることは明確だろう。




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藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


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提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
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