Akita Column 未分類
> 現在の県立美術館から「秋田の行事」や平野コレクションを移すべきでない。

<< topページへ
<< 現県立美術館を、従来どおり利用し続けるのが、最も自然なことである。へTOP政治的建設といえる新秋田県立美術館の建設へ >>
2013.04.16
 現在の県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治の大壁画「秋田の行事」。美術館内の展示室には、訪れた皆さんが記したノートも置かれているが、多くの人が念願の「秋田の行事」に出会えた喜び、感激、感動を綴っており、その中に若い人と思われる文字で「このカッコイイ建物が壊されるのは残念!!」と書かれた文もあった。今の若い人達は、昭和を感じさせるレトロな雰囲気を持つ、この美術館を寧ろ「かっこいい」と感じているようである。
 最近、極まれに、現在の県立美術館を解体し、更地にすべきだと主張する人達がいる。この種の人達の主張は、単純な「コスト論」によるものである。しかも、こういった主張をする人達は「秋田の行事」の良さを認識しておらず、ただ単にデカイだけの絵画であると言っているような人達である。藤田嗣治の画家人生の中で「秋田の行事」がどういう位置にあり、この絵に藤田のどんな思いが込められているのかを全く知らない人たちである。
 「秋田の行事」が、藤田の画業の中で、パリ時代の「乳白色」から多彩な色彩表現に変わった時期の重要な作品であること、臨場感を具現するために構図や展示方法に様々な、藤田独自の工夫がなされていることなどを全く知らない人たちである。
 また、これらの人達は、現在の県立美術館が完成した当時、秋田県民が如何に祝福し、世界に自慢できる美術館が出来たことを喜び、歓迎していたかも当然全く知らない。
 もちろん、作品の寄贈者である平野政吉の人柄に触れたこともない人達である。
 著者は、若い頃、平野政吉美術館を訪れた際、平野政吉に声を掛けられ、絵の説明を受けた経験を持つが、50歳代以上の秋田市民の中には、そういった経験を持つ人たちが数多くいるはずである。これらの人達は、平野政吉の思いを考れば、移転すべきではないと皆考えているに違いない。著者はこれだけのコレクションを郷土・秋田に残してくれた平野政吉に対して、尊敬と感謝の念しか感じていない。
 平野政吉が人生の最後の仕事として建て、完成後、藤田の思い、祈りが込められていることを誇りにしていたこの美術館から、魂である「秋田の行事」や平野政吉が収集したコレクションを移すことは到底考えられないことである。
 もし仮に建物に耐震補強の必要性があるのなら、現在の美術館に改修工事を施せばよいだけのことである。はじめから改修を一切考えもせず、安藤忠雄氏設計の美術館新築に走った責任を誰が取り、どう説明するつもりなのだろうか。
 更地にすべきなのは、新築された県立美術館のほうではないのか。それが出来ないならば、新県立美術館の新たな有効な利用方法を考えるべきである。



<関連記事>
藤田嗣治「秋田の行事」の魅力
藤田嗣治「秋田の行事」の構図と奥行き感、臨場感
藤田嗣治「中南米の旅」から「秋田の行事」へ
藤田嗣治が助言した平野政吉美術館の採光
理由のない美術館移転、誰のため? 何のため?



<お薦め記事>
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
秋田の文化遺産…平野政吉美術館
平野政吉の業績…平野コレクションと美術館
平野政吉のエピソード
平野政吉美術館と一体である藤田嗣治作品
平野政吉美術館の移転理由は何か [新規構成]
大壁画「秋田の行事」誕生、美術館の壁画に … 平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 3
18年ぶりの再会、念願の美術館建設の実現 … 平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 4
発見された藤田嗣治の日記と「秋田への思い」、「秋田の行事」、「美術館建設」




関連記事
スポンサーサイト



藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


関連記事
平野政吉美術館の大展示室と藤田嗣治「秋田の行事」 ~ 永遠に

秋田県立美術館(平野政吉美術館)の閉館、大壁画「秋田の行事」展示室の閉鎖及び「秋田の行事」、藤田嗣治作品の移転について
美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」


お薦め記事 … 郷土・秋田の文化遺産を継承する会
ご挨拶 … 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)を、藤田嗣治「秋田の行事」、藤田嗣治作品の恒久的な展示、鑑賞の場に
平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸い採光窓

提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
現秋田県立美術館の展示室が優れているこれだけの理由


ブログランキング・にほんブログ村へ   にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録



  • 2013.04.16(06:00)|未分類||TOP↑
    プロフィール

    akitacolumn

    Author:akitacolumn
    秋田市在住
    性別 : 男

    カレンダー
    06 | 2017/07 | 08
    - - - - - - 1
    2 3 4 5 6 7 8
    9 10 11 12 13 14 15
    16 17 18 19 20 21 22
    23 24 25 26 27 28 29
    30 31 - - - - -
    ブログランキング
    メール
    My Yahoo!
    My Yahoo!に追加
    最新記事
    全記事表示リンク
    最新記事②
    Twitter
    サイト内ランキング
    hatena bookmark
    タグ

    マドレーヌ 再開発 郷愁 入館者数 丸窓 藤田嗣治への旅 秋田 平野政吉コレクション 秋田の全貌 秋田県記念館 美術館の価値 美の巨人たち 学芸員 美術館 公共施設 巴里の昼と夜 レオナール・フジタ 秋田県 秋田市中通再開発 市民 カーニバルの後 現代壁画論 現県立美術館 地を泳ぐ 十和田市現代美術館 詩の国秋田 ルーブル美術館新館 相乗効果 (公財)平野政吉美術財団 藤田嗣治「秋田の行事」展示館 現代アート 新秋田県立美術館 都市公園 秋田市中通 建築家 耐用年数 ルーブル美術館別館 藤田嗣治 歴史的建造物 平野政吉 藤田嗣治「秋田の行事」 久保田城 藤田の思い、メッセージ 現代日本 にぎわい交流館 秋田駅前 秋田県立美術館 北の丸公園 文化ゾーン 御隅櫓 幻の藤田美術館 ルーブル美術館 共存 SANAA 神奈川県立近代美術館鎌倉館 乳白色の下地 SANAA 平和の聖母礼拝堂 壁画 秋田市 現秋田県立美術館 安藤忠雄講演会 再開発事業 文化的価値 魅せられたる河 新県立美術館 自然光 金沢21世紀美術館 佐竹史料館 眠れる女 市民公園 千秋公園 欧人日本へ渡来の図 ミュージカル 秋田の行事 花鳥図 平野政吉美術館 銀座コロンバン天井画 課題山積県 ニューヨーク近代美術館新館 巴里の横顔 県民の声 

    カテゴリ
    秋田の文化遺産を考える
    このブログをリンクに追加する
    リンク
    FC2ブログランキング
    フリーエリア
    Bダッシュ
    月別アーカイブ
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR
    お知らせ
    ※ 掲載の記事、写真等の無断転載を禁止します。