Akita Column 評論
> 新県立美術館の学芸員 6人に増員は必要なのか

<< topページへ
<< 誰のための新美術館建設?…また安藤忠雄氏講演会へTOP周囲に埋没する新県立美術館 … 秋田市中通再開発の現況へ >>
2012.06.07
 秋田市中通再開発地区に建設中の新県立美術館の学芸員・学芸主事が、2013年秋以降、現行の1人から6人に増員されると言う。現在は県立美術館に指定管理者の学芸員が1人いるだけとのことだが、県教育委員会が6倍増(県教委職員4人、指定管理者職員2人)に増員する予定であるとのことだ。これだけの増員が必要なのだろうか。行財政改革、人件費の削減が求められる時に、時代に逆行する大幅増員ではないか。総務省の地方公務員給与実態調査を元に試算された資料によると、2010年の秋田県職員(一般行政職)の平均年収は、649.3万円である。この数字を当てはめると5人の増員は、年間3246.5万円の支出増となる。これだけの県費支出に見合う効果が期待できるとは到底思われない。昨年夏頃に、地元紙が社説で「学芸員の人員を軸に、運営体制を拡充するべきだ」と書いていたが、まるで地元紙の要望を採り入れたかのような大幅増員である。また県教委は、新美術館開館準備事業費と暫定オープン事業費として本年度予算に6149万円を計上している。この予算は、PR活動やオープニング記念イベントなどに使われるようだ。オープニングイベントに多大な投資をすることにどんな意味があるのか。学芸員増員分と合わせ、概ね1億円も出費されることになる。このような予算計上は秋田県財政をさらに逼迫させる要因に繋がり兼ねないのではないか。秋田県財政の現状を考慮した予算計上とはとても思われない。


学芸員6人に増員は必要ないと思われる方、クリックを
ブログランキング・にほんブログ村へ




現秋田県立美術館(平野政吉美術館)について


 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、移転の必要がない。この美術館から、大壁画「秋田の行事」を始めとする藤田嗣治作品を移設することは、建物と藤田嗣治作品の文化的価値を損なうものであり、同時に秋田県、秋田県民の利益を損なうものである。
 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は従来通り、平野政吉が生涯を懸け収集した藤田嗣治作品の展示、鑑賞の場として末永く後世に伝えるべきである。





<お薦め記事>
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
平野政吉の業績…平野コレクションと美術館
美術館と自然光について
平野政吉のエピソード
平野政吉美術館と一体である藤田嗣治作品
平野政吉美術館の移転理由は何か [新規構成]
平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 1 … 出会い
大壁画「秋田の行事」誕生、美術館の壁画に … 平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 3
18年ぶりの再会、念願の美術館建設の実現 … 平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 4
最後の作品「平和の聖母礼拝堂」、永遠の別れ、永遠の友情 … 平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史 5
藤田嗣治が助言した平野政吉美術館の採光
発見された藤田嗣治の日記と「秋田への思い」、「秋田の行事」、「美術館建設」


<関連記事>
新県立美術館の展示、利用は新しい街に相応しいものにすべきである。
藤田嗣治「秋田の行事」の展示に最善の場所




関連記事
スポンサーサイト



藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


関連記事
平野政吉美術館の大展示室と藤田嗣治「秋田の行事」 ~ 永遠に

秋田県立美術館(平野政吉美術館)の閉館、大壁画「秋田の行事」展示室の閉鎖及び「秋田の行事」、藤田嗣治作品の移転について
美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」


お薦め記事 … 郷土・秋田の文化遺産を継承する会
ご挨拶 … 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)を、藤田嗣治「秋田の行事」、藤田嗣治作品の恒久的な展示、鑑賞の場に
平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸い採光窓

提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
現秋田県立美術館の展示室が優れているこれだけの理由


ブログランキング・にほんブログ村へ   にほんブログ村 ニュースブログ 時事ニュースへ


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Yahoo!ブックマークに登録



  • 2012.06.07(01:54)|評論||TOP↑
    プロフィール

    akitacolumn

    Author:akitacolumn
    秋田市在住
    性別 : 男

    カレンダー
    04 | 2017/05 | 06
    - 1 2 3 4 5 6
    7 8 9 10 11 12 13
    14 15 16 17 18 19 20
    21 22 23 24 25 26 27
    28 29 30 31 - - -
    ブログランキング
    メール
    My Yahoo!
    My Yahoo!に追加
    最新記事
    全記事表示リンク
    最新記事②
    Twitter
    サイト内ランキング
    hatena bookmark
    タグ

    耐用年数 銀座コロンバン天井画 課題山積県 乳白色の下地 再開発事業 藤田嗣治「秋田の行事」展示館 ルーブル美術館別館 入館者数 郷愁 藤田嗣治 公共施設 平野政吉コレクション 壁画 レオナール・フジタ 千秋公園 藤田嗣治への旅 カーニバルの後 にぎわい交流館 佐竹史料館 北の丸公園 美術館 秋田駅前 平和の聖母礼拝堂 ニューヨーク近代美術館新館 花鳥図 再開発 相乗効果 金沢21世紀美術館 現代日本 十和田市現代美術館 マドレーヌ 久保田城 SANAA 市民公園 現秋田県立美術館 建築家 美の巨人たち (公財)平野政吉美術財団 美術館の価値 欧人日本へ渡来の図 秋田の全貌 秋田県立美術館 歴史的建造物 幻の藤田美術館 平野政吉 神奈川県立近代美術館鎌倉館 ミュージカル 詩の国秋田 秋田 地を泳ぐ 丸窓 御隅櫓 新県立美術館 現代アート SANAA ルーブル美術館新館 自然光 藤田嗣治「秋田の行事」 県民の声 秋田市中通 文化ゾーン 眠れる女 文化的価値 魅せられたる河 平野政吉美術館 巴里の横顔 学芸員 秋田の行事 巴里の昼と夜 藤田の思い、メッセージ 現代壁画論 秋田市中通再開発 新秋田県立美術館 共存 秋田県記念館 現県立美術館 安藤忠雄講演会 市民 都市公園 秋田市 秋田県 ルーブル美術館 

    カテゴリ
    秋田の文化遺産を考える
    このブログをリンクに追加する
    リンク
    FC2ブログランキング
    フリーエリア
    Bダッシュ
    月別アーカイブ
    RSSリンクの表示
    QRコード
    QR
    お知らせ
    ※ 掲載の記事、写真等の無断転載を禁止します。