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> 安藤忠雄氏設計の美術館は必要?

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2011.07.05
 秋田市中通の再開発事業で、安藤忠雄氏設計の美術館が建設される予定とのことだ。著名な安藤忠雄氏設計の美術館と藤田嗣治作品で街のにぎわいをという目論見があるようだが、当初より、にぎわい実現効果と藤田嗣治作品を客寄せ目的に利用する動機に疑問が持たれている。秋田には、大壁画「秋田の行事」を始めとした藤田嗣治作品のために建設された平野政吉美術館がある。何故移転しなければならないのかという疑問も消えない。この計画は、地元紙によると、県庁若手職員による、藤田嗣治作品の移設展示案からスタートしているとのことだが、真相は不明である。誰かによって発案されたこの計画は、設計は始めから安藤忠雄氏と決められていたようだ。形式的には、「新県立美術館基本計画策定委員会」が設計は一流建築家がよいと提言し、再開発組合が安藤忠雄氏を提案し、知事が交渉するという筋書きで決められたが、新美術館の方向性も決まらないうちに、設計は安藤忠雄氏と決められている。また、今回秋田で予定されている建物は、2階部分屋上にプールのような水槽を造るとのこと。万が一の場合、作品に被害が出る恐れはないか。商業施設に極端に隣接する姿から、独立した美術館としての存在感がない。この建物に藤田嗣治作品を移設するのは止めるべきである。何か他の施設に目的を変更すべきだ。そのほうが平野政吉美術館との相乗効果も期待でき、にぎわい創出も期待できるのではないか。


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藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


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  • 2011.07.05(01:12)|評論||TOP↑
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