Akita Column メッセージ
> 大量の水を使用した美術館は危険である

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2011.09.20
 秋田市中通の再開発地区に予定されている安藤忠雄氏設計の新県立美術館は、建物の2階部分屋上に大量の水を取り込んだ設計になっている。公共施設にこのような大量の水をプールのように溜め込む設計は、様々なリスクが予想される。まず地震発生時に揺れによって水が外部に流出する危険がある。防水対策を取っていても防水設備が破損する危険がある。また、昨今、地球温暖化の影響も指摘されている異常気象による集中豪雨、台風の際の異常な豪雨が各地で発生しているが、このような豪雨が発生した際、排水機能が働かず水が外部に溢れ出る危険もある。水鳥の飛来による糞害や病原菌に対する不安もある。水道使用料や清掃代金なども相当なコストが掛かることが予想される。このようなリスクの高い建物が出来上がってしまった際、そのつけは、我々秋田県民が負う事になってしまうのである。美術館でなくても公共施設にこのような大量の水を取り込んだ建物は、問題であり、中止すべきである。公共施設は、住民の税金が充てられており、機能性が最も重視されるべきである。設計者の自己満足、自己主張とも取れる無駄が多い設計の建物は好ましくなく、住民に迷惑をかけることになり兼ねない。


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藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
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開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


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  • 2011.09.20(20:37)|メッセージ||TOP↑
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