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2015.02.18
新聞報道によると、2月16日の秋田県議会で、J党のO議員が、旧県立美術館の今後について、そもそも県は耐震工事を施すより新築移転の方が投資が少ないと説明した、費用対効果から見て解体かモニュメントにすべきとの考えを述べたということだ。しかし、そもそもの論で行くと、県は当初、県有地との相殺で、ほぼ支出ゼロで、新しい美術館を手にできるとし、財団法人平野政吉美術館(当時)に説明し移転を迫ったはずだ。それが2年後の県議会では、9億2千万円の支出に増加したが、県や議会は新築移転の見直しをしなかった。その理由は一体何であったのか。また、県は、旧・県立美術館を利用する際の耐震工事費などについて2億円~6億8千万円という数字を出し、費用対効果を強調したいかのようであるが、文化的な遺産が、県民の有形、無形の財産になるという視点、県民の心の豊かさに繋がるという視点が欠けているようだ。費用対効果については、八幡平の事故で残った熊のために、北秋田市に3億5千万円の県費で造った施設の効果なども、県や議員にしっかり検証して頂きたいものである。こちらの施設は全く県民の財産にはならない代物ではないか。新県立美術館等を建てた秋田市中通の再開発は、発注者と受注者が同じという奇妙な事業であった。ゼネコンを含む組合(当時)が、ゼネコン自らにに発注し、そこに巨額の公費が注ぎ込まれている。誰のための再開発事業、新美術館建設であったかは明白だ。



(注) 県は旧県立美術館を、美術館使用した場合、6億8700万円。館内の利用ができないモニュメントとした場合、2億3200万円など、耐震補強等の費用の試算を発表。



<関連記事>
・美術館を移転させた後、今頃、旧来の秋田県立美術館(平野政吉美術館)の耐震診断をした、理解不能な秋田県 ― しかも、改修費は、以前、議会で発言した10年で10億円を大きく下回る、15年で6億8700万円 ~ 移転は必要なかった!!

・秋田県立美術館(旧)の今後について ― 「秋田の行事」展示館か、「秋田の行事」展示を中心とした、「県立美術館・本館」にすべきである。

・新県立美術館における「秋田の行事」の見え方について ~ 藤田嗣治が求めたのは自然光による採光形式であった




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藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


関連記事
平野政吉美術館の大展示室と藤田嗣治「秋田の行事」 ~ 永遠に

秋田県立美術館(平野政吉美術館)の閉館、大壁画「秋田の行事」展示室の閉鎖及び「秋田の行事」、藤田嗣治作品の移転について
美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」


お薦め記事 … 郷土・秋田の文化遺産を継承する会
ご挨拶 … 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)を、藤田嗣治「秋田の行事」、藤田嗣治作品の恒久的な展示、鑑賞の場に
平野政吉と藤田嗣治の交友の歴史
現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸い採光窓

提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
現秋田県立美術館の展示室が優れているこれだけの理由


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  • 2015.02.18(07:00)|コラム~文化||TOP↑
    2015.02.16
    一昨年6月閉館になった旧・県立美術館(平野政吉美術館)の今後の利用について、2月の県議会で議論されるらしい。3人の議員が本会議で質問するようだ。強引に新美術館を空地に建て、移転させてから、県は従来の美術館の耐震診断を実施するなど、将来の方向性さえ持たずに秋田市中通の再開発事業は進められ、そこに新美術館は建てられた。今ごろ、従来の建物の利用法を議論するとは、手順を無視した土建行政と言えよう。先日、秋田魁新報の読者欄に旧県立美術館の今後についての「読者の声」が載っていた。読者は、新美術館の大壁画「秋田の行事」の窮屈さを念頭に、「できることなら旧美術館を整備して壁画(藤田嗣治「秋田の行事」)を元に戻してほしいと切に願っている」(2015年1月20日、秋田魁新報「声の十字路~『失いたくない旧県立美術館』」)と訴えていた。こうした声は実は、非常に多いのではないだろうか。県など関係者は、旧県立美術館の今後について、何を念頭に置いているかは分からぬが、あらゆる可能性を排除せず、十分に検討すべきである。新美術館から元の美術館の展示室に大壁画を戻し、逆に新美術館の新たな利用方法を見いだすことが、結果的に再開発地区やその周辺地域の活性化に寄与することも十分に考えられるのである。著者は、新美術館は「子供」をテーマにした展示内容にし、家族連れなどが集うものにすべきと述べたことがある。将来を見据えた柔軟な発想が求められる。


    <参考記事>
    美術館と建築家…ルーブル、金沢21世紀、十和田、ニューヨーク







    藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
    1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
    1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

    (参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
    平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
    開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

    (2015年9月)



    新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

    以前より展示室が狭くなった。
    「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
    階上の左右から見ることが出来なくなった。
    照明の照り返しがきつい。
    2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
    展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
    以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
    新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
    あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

    などの声が上がっています。
    (2014年2月)




     「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
    (2013年8月31日)



     現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
     平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
    (2013年8月1日)



     現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
     

     ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
    (2013年5月15日)


    関連記事
    平野政吉美術館の大展示室と藤田嗣治「秋田の行事」 ~ 永遠に

    秋田県立美術館(平野政吉美術館)の閉館、大壁画「秋田の行事」展示室の閉鎖及び「秋田の行事」、藤田嗣治作品の移転について
    美の巨人たち 藤田嗣治 「秋田の行事 」 ― 視聴出来なかった秋田県の方々に、一部誌上再現!
    現秋田県立美術館(平野政吉美術館)に展示されている藤田嗣治「秋田の行事」


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    現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の丸い採光窓

    提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
    現秋田県立美術館の展示室が優れているこれだけの理由


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  • 2015.02.16(12:00)|コラム~文化||TOP↑
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