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2012.11.21
 数日前の地元紙のコラムに、来年9月に本オープンすると言う新秋田県立美術館のオープンイベントの記事が載っていた。藤田嗣治の親族が「画家としての信念に見合うイベントにしてほしい」(2012年11月19日、秋田魁新報)と話したとか、内部(開催する県教育委員会のことか)で、藤田のトレードマークのおかっぱ頭に因んだコンテストも候補に挙がったが、藤田の信念に照らせば軽すぎる発想だと言うようなことが書かれていた。
 財団法人平野政吉美術館(現公益財団法人平野政吉美術財団)の理事に藤田嗣治の兄の孫に当たる方がおられたので、親族とはその方のことと思われる。藤田のおかっぱ頭のコンテストを主催者(県教育委員会か)が検討したと言う話は、論外のふざけた話だ。藤田作品を愛する人、美を愛する人から見れば、到底あり得ない発想である。
 記事中、魁紙では「新美術館は大壁画『秋田の行事』をはじめとする藤田作品がメーンとなる」(2012年11月19日、秋田魁新報)と決め付けているが、本当にそれでよいのか。「秋田の行事」の壮大さを体感できる最高の展示スペースである現県立美術館(平野政吉美術館)から「秋田の行事」を切り離すことは、秋田の貴重な文化的財産を失うことを意味する。後世の秋田県民や国内外の藤田嗣治ファンや美術愛好家に申し訳なく思わないのだろうか。新県立美術館が出来た今でも、現県立美術館で見たほうが描かれている時代の空気感が伝わって来る。今の建物の方が、余程素敵だ。と県外からの来館者が話している。(ツイッターで確認)「秋田の行事」は、この美術館にあってこそと言う人も多い。
 「秋田の行事」、藤田嗣治作品の現県立美術館(平野政吉美術館)からの移転を決め付けている人達は、秋田が世界に誇れる文化を壊した、「文化の破壊者」として後世に名を留めるつもりなのだろうか。
 秋田県と秋田県民のために、国内外の美術愛好家のために、「秋田の行事」、藤田嗣治作品を現県立美術館(平野政吉美術館)から移転すべきでない。




<お薦め記事>
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藤田嗣治が助言した平野政吉美術館の採光
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藤田嗣治は、壁画「秋田の行事」が完成した当時から、美術館は、自然光による採光形式にしたいという意向を持っていた。
1963年、平野政吉の親族に渡した美術館のイメージ図にも、壁画を大空間に展示し、上方から自然光を取り入れるよう描かれている。
1966年5月、美術館建設の報告に訪れた平野政吉に、美術館の屋根は採光の形式にするよう、助言している。

(参照 … 発見された「幻の藤田美術館」の設計図と、現県立美術館への藤田の助言を示すメモと手紙
平野政吉美術館(秋田県立美術館)の採光について
開催中の企画展「藤田嗣治の祈り 平野政吉の夢」 …… 「なぜ この美術館が閉館なのか?」という疑問

(2015年9月)



新県立美術館に移された「秋田の行事」を観た方々から、

以前より展示室が狭くなった。
「秋田の行事」が、窮屈で縮んで見える。
階上の左右から見ることが出来なくなった。
照明の照り返しがきつい。
2階から見ると目線から高すぎる。3階から眺めると壁画が低すぎる。
展示室に奥行きがなく、この壁画の迫力が全く感じられない。
以前は圧倒するほどの存在感があったが、この絵の輝きが失われた。
新しい建物の現代的な感じと秋田の行事が違和感ある。
あそこへ行きさえすれば、という大きな拠り所が失われた。

などの声が上がっています。
(2014年2月)




 「秋田の行事」は8月31日に、平野政吉と藤田嗣治が一体となり建てた現県立美術館(平野政吉美術館)から移設されました。これは、世界に誇れる貴重な文化遺産を崩壊させる、非常に愚かな行為であり、一秋田県民として、強く非難致します。
(2013年8月31日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、建物を活用を検討していながら、2013年6月30日で閉館扱いとなりました。
 平野政吉と藤田嗣治が一体になり、実現させた現秋田県立美術館(平野政吉美術館)は、後世の人々、美術愛好家、若者達、藤田嗣治ファンのためにも残すべきです。
(2013年8月1日)



 現秋田県立美術館(平野政吉美術館)の大展示室は、「秋田の行事」のためにレオナール・フジタ(藤田嗣治)が助言したものです。
 

 ― 藤田は、「秋田の行事」を礼拝堂のような大空間で観るよう助言し、建物の上方から自然光を採り入れ、壁画に降り注ぐよう助言しました。また、壁画を床から1.8メートルの位置に上げ、両端を少しずつせり出して据え付けたのも、臨場感を狙い、藤田がこの絵に最も良い展示方法を指示したものです。藤田の理念が強く反映されている美術館、展示室は後世に伝えていくべきです。
(2013年5月15日)


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提言:新秋田県立美術館は、収蔵作品を持たない企画展に特化した美術館にすべきである。
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  • 2012.11.21(09:00)|未分類||TOP↑
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